シリウスのかけら
そうだ、そうだ。

「だったらいいけどな」

新谷さんは苦笑い。
あ〜あ。現実は甘くないかぁ。

「さっ、次行こう」

「は〜い」

次は西本願寺の前を通って、島原の大門を潜って、島原角屋へって、道順。

ここが西本願寺かぁ。門だけでもとっても立派だねぇ。
ん?あれ?

「どうしたの?涼子」

「見間違いかもしれないんだけどさぁ」

「どうした?」

「今、あの門の横に立ってた人。昨日、坂下門の所にいた、黒服の人に、似ていたようかな気が…」

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