シリウスのかけら
「ああ、相手が飛び道具出さない限りは、敵が十人いようと、二十人いようと、止めてくれるよ、あの人は」

そんな強いんだ、加賀さんって。
見た目は、そんな背も高くなくって、目がクリッとしてて、華奢な感じの人なのに。
ん?
行き止まった?
って事は、出口かな?

「よっと」

新谷さんは、天井の蓋をグ〜っと持ち上げた。
スーッと光が差し込む。
うっ、眩しい。

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