シリウスのかけら
カンヅメ
トントントンッ。

誰か来た。

「新谷だ」

新谷さんだ。なら、開けても大丈夫。

カチャ。

ん、間違いない。って、あら?高木も一緒だ。
今東京から着いたのかなぁ。
二人とも、スッと入って来て、サッとドアを閉める。
新谷さんと高木は部屋の奥のテーブルを挟んだ椅子に座る。
私たちは、その横のベッドに並んで座って話を聞く体制をとる。

「今、高木が来たから、一緒に聞いた方がいいと思って」

と、新谷さんが前置きをして、高木が話しはじめた。
< 147 / 265 >

この作品をシェア

pagetop