シリウスのかけら
「行くよ行くよ」

もう、里乃、こういう時は早いんだから。
カチャ。
里乃が先に部屋を出る。

「うわーっ!」

里乃がのけ反って後ろに倒れて来たっ!

「どうしたのっ」

里乃は思わずその場にへたりこんだ。
と、そこに、人の顔がっ。

「大丈夫か?」

「高木ぃ〜」

なんで、人の部屋の前に立ってんのよぉ。
ドア開けていきなり人が居たら、里乃じゃなくったって、腰砕けるわよ。

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