シリウスのかけら
結局、この日だけじゃなく、次の日の朝も昼も晩も、加賀さんに差し入れて貰った。

全く何事もなく、ホテルでの時間が過ぎて行く。

新谷さんと、高木が交替で私たちの部屋を護衛してる事を除いては、東郷に狙われてるなんて、思えない二日間だった。

ただ、一日中ホテルにいるっていうのは、かなり退屈だけど。
とにかく、私たちは、一体何のために京都に来たのかわかんないような日々が平穏に過ぎて行った。

そして、ついに、旅行六日目、シリウスの寿命が尽きる、最後の日の朝が来た。

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