シリウスのかけら
お願い
ん…。
六時半かぁ。
…今日も高木は、私たちの部屋の前の廊下に立ってんのかなぁ。
カチャ。
あ、いた。

「おはよ」

「おう、早いじゃん」

確かに早い。
いつもは七時過ぎに起きるのに。
里乃はまだ寝てる。

「うん、目が覚めたから」

「…そっか」

って言うと高木は再びこっちに背中を向けて、廊下が見渡せるように向き直る。

「ねえ、眠たくないの?」

「別に」

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