シリウスのかけら
新谷さんと高木は、食べてたパンを放り投げて、窓に駆け寄る。

「藤堂の所へ行けっ!」

加賀さんは、シリウスを素早くお守り袋に入れると、私に押し付けた。

「頼んだよ」

「はいっ」

あぁ、背中がゾクっとしたぁ。
もうちょっとだもんね、頑張んなきゃ。
お守り袋を首に掛けてっと。

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