シリウスのかけら
『お守り』貸してくれた、あの、柳沢さんよね?
私と里乃は頷き合った。

「ああ、そうだ。柳沢さんから聞いてないのか?」

「何を?」

「何をって…」

新谷さん、なんか困ってる。

「…ほんとに大丈夫なのかよ、こいつら」

何よ〜、高木。そんな情けないもん見るみたいに顔歪めなくったっていいじゃん。

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