シリウスのかけら
で、この護国神社の入ってすぐの所にある結構古そうな建物が社務所みたいで、そこに参拝料ゆ払うようになってるみたいなんだけど、その受付の人に、新谷さんが呼びかけた。
この人が藤堂さんかぁ。

「新谷っ、さぁ、入れ」

ああ良かったぁ。
座って休める〜。

「シリウスは無事か?」

藤堂さんが、大きな目をぐっと開いて、私たちを見る。
この凄く真剣な顔。この人もやっぱり、柳沢一族に間違いないな。

< 186 / 265 >

この作品をシェア

pagetop