シリウスのかけら
なんなのこれ?

東郷の掌をシリウスが嫌がってんの?
こう眩しかったら、折角羽交い締めの手が緩んでも、身動き出来ない。
と、思ったら、あら?
急に光が消えた。

「あっ!!!」

光が消えたと同時に、東郷が声をあげた。
そして、

パリンッ!

シリウスのかけらが、光を失った直後、東郷の掌で砕け散ったっ!

「シリウスがっ!」

かけらは、東郷の手から落ちて、粉々になり辺りに散らばった。
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