シリウスのかけら
私でさえ、ちょっと淋しいもん。

「あっ、見て、このお墓」

里乃が横にある他の物より一際大きな墓石を指差した。

「内閣顧問勲一等贈正二位木戸孝允墓…!木戸孝允って、これ、桂小五郎のお墓だったんだぁっ!」

これって、偶然?

「…そっか」

「ん?」

なに一人で納得してんのよ、高木。

「最後は、桂小五郎がシリウスを守ったのかもな」

あ、なるほど。そうかもね。
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