シリウスのかけら

その後、私たちは、は山口に帰るために京都駅に向かった。

「お〜いっ」

「加賀さんっ!」

加賀さんが私たちの荷物を全部持って現れた。

「あっ!加賀さん、その傷っ…」

右頬に生々しい傷が…。
このめちゃめちゃ強いっていう加賀さんがやっぱり無傷ではいられなかったんだぁ…。

「あ、いや、これは、その、さっき転びそうになって、荷物両手に持ってたもんだから、手がつけなくって、その…」

…顔からコケたのね。
フッ、なんか、可愛い。
< 226 / 265 >

この作品をシェア

pagetop