シリウスのかけら
「新谷、高木、来たか、来たか。やぁ!二人ともお帰り。その様子じゃ、みんな無事だったようだね」

「柳沢さん…」

「まあ、待て。話は後だ。さぁ、上がれ、上がれ。あっ、スリッパ履けよ、ここ汚いからな」

…。
なんか、柳沢さん、テンション高くない?

応接室に通された私たちは、テーブルを囲んで椅子に座った。

と、すぐに、

「で、シリウスはどうなった?」

と、柳沢さんは、返事を急かすように私たち四人の顔を見た。

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