シリウスのかけら
「東郷が、お守り袋からシリウスを取り出したら、いきなりシリウスが光り出して…」

「そぉかぁっ!光ったかっ!で、で?どうなった?」

「あ、何秒か凄く眩しかったんですけど、急に暗くなったかと思ったら、突然弾けるように砕けて…」

「そーかっ!」

柳沢さん?
なんなのよ、この喜びようは。
今まで見たことない顔。
めっちゃ嬉しそうなんですけど…。
他のみんなは、あんなに淋しそうだったのに。
あ、もしかして、柳沢さん、シリウスが無くなってしまって、生きる気力が無くなって、気が触れてしまったとか?

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