シリウスのかけら
「じゃ、どうして、その計画を、俺たちに知らせておいてくれなかったんですかっ」

って、ちょっとキレぎみの新谷さん。
そうだっ、そうだっ。本当に大変な目にあっただから、私たち。

「それはだな、やっぱりこういうことには、リアリティってもんが必要だろ?偽物ってわかってたら、六日間も、必死にシリウス守ろうと思わなかったかもしれないし。こっちがそんな風だったら、東郷にも、偽物だって気付かれたかもしれない」

「…」
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