シリウスのかけら
「じゃ夏休み」

里乃は新谷さんにそう言ってバスに乗り込んだ。
あ、私も乗らなきゃ。
バスに足をかけた時、後ろから高木の声がした。

「杉本っ、夏休み、会おうな」

っ! 振り向くと、バツが悪そうに笑ってる高木がいた。

「うんっ、会おうねっ…て、ああ〜っ!」

段差踏み外したぁ〜っ! ひっくりかえっ…て、ない?
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