シリウスのかけら
「じゃ、シリウスって、やっぱり、あの銀色に輝いてる星のシリウスの事なんですか?」

ほら、一番強く輝いてる星があるじゃんね。

「ああ」

新谷さんはお守り袋を里乃に返した。
里乃は再び首に掛けながら尋ねる。

「そのシリウスのかけらが、なんでここに?」

「欠けて、墜ちてきたんだ」

「墜ちてきたぁ?」

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