シリウスのかけら
「山口の子だし、幕末に興味があるんだったら、桂小五郎のことは、知ってるよね?」
「はい、それなりに」
「桂小五郎が『シリウスのかけら』を拾ったのは…」
新谷さんは、本棚から歴史の本をテーブルの上に持ってきて、その一番最後に綴じてある年表を広げて、指を差した。
「この、八月十八日の政変の後だ」
「はい、それなりに」
「桂小五郎が『シリウスのかけら』を拾ったのは…」
新谷さんは、本棚から歴史の本をテーブルの上に持ってきて、その一番最後に綴じてある年表を広げて、指を差した。
「この、八月十八日の政変の後だ」