シリウスのかけら
それで、長州贔屓だった公卿と共に殆どの長州人は長州に戻ったんだけど、桂さんは、京都に残って、立て直しの策を練り続けてた。
新谷さんは続ける。
「桂小五郎は、その誰もいない長州藩邸で、ある夜、書き物をしていると、中庭でストッと音がして、何かが物凄い速さで墜ちてきたのに気づいたんだ。初めは刺客かと身構えたが、そうでもない。庭に出てみると、その音がした辺りに小さい穴が割と深くあいていたらしい。で、桂は墜ちた物を取ろうとその穴を大きく掘って、その石を見つけたんだ」
新谷さんは続ける。
「桂小五郎は、その誰もいない長州藩邸で、ある夜、書き物をしていると、中庭でストッと音がして、何かが物凄い速さで墜ちてきたのに気づいたんだ。初めは刺客かと身構えたが、そうでもない。庭に出てみると、その音がした辺りに小さい穴が割と深くあいていたらしい。で、桂は墜ちた物を取ろうとその穴を大きく掘って、その石を見つけたんだ」