シリウスのかけら
「うそ?」

「それで、取り出しても、まだ熱い。けど、しばらくすると、熱が冷めて。で、出ようとするとまた熱くなったそうなんだ」

「それで結局、桂小五郎は池田屋に行けず、難を逃れた…」

「そうらしい」

「パワーストーンって事?」

「ああ、その通りだよ。蛤御門で大敗した後、彼が行方を眩ませたのも、シリウスのかけらに導かれての事なんだ」

「ふ〜ん」

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