シリウスのかけら
そういえば、あの寺で会った時、『例の…』とかなんとか言ったよね。

「実はそのシリウスのパワーを悪用しようとしている奴がいるんだ」

「悪用?」

「ああ」

新谷さんは再び席を立って、今度は新聞を持って来た。

「こいつらだよ」

私と里乃は指差された新聞を覗き込む。

「東郷平造」

「革新党の東郷平造がどうして?」

< 42 / 265 >

この作品をシェア

pagetop