シリウスのかけら
そう言って里乃は首から吊してるお守り袋の皮の紐を引っ張って見せる。

「あ、そうかも」

私も、その紐を指先でスリスリ。

「あっ、やめてよ〜」

体をよじって私の手から逃げる里乃。

「いいじゃん、触るぐらいっ。明日は私が持つんだからね」

「わかってるけど、今日は私だもんっ」

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