シリウスのかけら
「頭(かしら)とでも言った方がいいかな」

「頭ぁ〜?」

ヤ、ヤクザじゃないよね?
任侠道とか、関係ないよね?

「桂小五郎は、シリウスの力を使って、明治維新をやり遂げた。だから、シリウスの力を誰よりも良く知っていたんだ。そのシリウスが自分の死後、悪用される事を恐れたんだ。桂はシリウスの力の事を高杉始め、何人かの人間に話している。だから、シリウスを権力者の誰の手にも渡らぬように、守らせる事にした。何処かに隠したんじゃあ、もし、万が一、誰かに見つけられたら、おしまいだからね」

< 52 / 265 >

この作品をシェア

pagetop