シリウスのかけら
え?
気をつけろったって…。どうやって、気をつけたらいいものか…。
な、なんか、歩き方がぎこちなくなるよぉ。

「里乃」

「何?」

「よかったら、今日も里乃が、お守り持っててもいいよ」

「はっ、ははっ、ははっ。遠慮しとく」

「もう、そんな、遠慮なんて、ガラにもないことしなくったって」

「ふん、お守り私に預けて、いざって時には、一人だけ逃げようったって、甘い」

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