シリウスのかけら
「もしかして、私たち囲まれてない?」

「え?」

「黒服に」

うそ?…マジで囲まれてるみたい。
右の方に一人。
左に二人。
振り返った所に三人。
あぁ、神様っ、これは『気のせい』ですよーに。

「とりあえず、歩こ。私たちを囲んでるとは、限らないんだから」

って、言っても、ここにいる観光客って、私たちだけだけど…。
でも、私たちが、シリウスのかけらを持ってるのは知らないはずだし…。

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