彼女を好きな理由



「えっと、ごめんね?……大翔とは付き合いが長いから頼みやすくて。お願い……!!利也くんからもらったものを無くしたなんて知られたくないの。一人より二人のほうが早く見つかると思うし……」


申し訳なさそうに僕に頼んでくる。


ああ、そうかよ。


僕になら迷惑をかけてもいいってことかよ。


……でも、そんな風に頼まれたら断りにくいじゃん。


「いいよ。探してやる。心当たりがある場所を教えてくれ」


亜貴はほっとした表情を浮かべた。


< 5 / 15 >

この作品をシェア

pagetop