彼女を好きな理由
「えっと、ごめんね?……大翔とは付き合いが長いから頼みやすくて。お願い……!!利也くんからもらったものを無くしたなんて知られたくないの。一人より二人のほうが早く見つかると思うし……」
申し訳なさそうに僕に頼んでくる。
ああ、そうかよ。
僕になら迷惑をかけてもいいってことかよ。
……でも、そんな風に頼まれたら断りにくいじゃん。
「いいよ。探してやる。心当たりがある場所を教えてくれ」
亜貴はほっとした表情を浮かべた。