男子校の生徒会長
「と、とりあえず服全部入れなきゃな。」
ボストンバッグを取り出し中に詰めていく。
「終わったー。」
ベッドにダイブする。
「千里、入るぞ。」
「お兄ちゃん?いいよ。」
お兄ちゃんがなかに入ってくる
「お前、転校するんだってな。」
「あ。うん、まあね。」
「全寮制か。」
「らしいね。」
「父さんがさ、母さんとイギリス行くんだってさ」
「へー。そーなんだー。ってえ?!」
「お前知らなかったのか・・・」
「お兄は?お兄はどうすんの?」
「俺は大学生だから一人暮らしするさ。」
「そっかー。」
「今度の学校、いっぱい笑えるといいな。」
「え?」
「友達出来るといいな。」
「う、うん。そ、そうだ。私、性格変えようと思うんだ。」
「変える?」
「うん。クールになるんだ。」
「お前、男みたいだもんな」
「え?」
「髪型といい運動神経の良さ。頭の良さ。男みたいだ。俺も顔負けのな。」
「・・・」
「かっこいいんだよなー。見てて羨ましくなる。俺なんか顔しか良くねえし。」
「・・・ナルシスト」
「知ってる」
「・・・直せ馬鹿」
「ま、いんじゃねーの?」
「やってみる」
「たまに手紙出せよ」
こういう兄ちゃんは何故か格好いい。
惚れるとかじゃなくて憧れる。
「わかった」
「おれ、明日送ってくよ」
「マジで?ありがとう」
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