男子校の生徒会長
そして今日の夜から私はクールに振舞うことを誓う。
「千里ー!早く起きなさーい!」
ったく、うるせーな朝から。
「起きてるよ。母さん」
そして、この家で食べる最後の朝ごはんを食べに降りていった。


「千里、元気で過ごすんだぞ。」
「わーってるよ父さん。たまには手紙書くよ。兄ちゃんに。」
「父さんには書いてくれないのか?」
「メールするよ。」
「なんだよー。」
「千里、いくぞ。」
「あ、兄ちゃん。わかった。今行く。」
「千里、ちゃんとしなさいよ。」
「うん。母さんも父さんもイギリスで元気にね?」
「ち、千里。それなんで知ってる・・・?」
「秘密。じゃあね。四年後にまた会えるといいね!」
「あぁ」
「行ってきます。さようなら」
「いってらっしゃい」


外に出るとお兄ちゃんが、車のエンジンをかけていた。
「千里、乗れ。」
「うん。荷物は?」
「もう積んである」
「久しぶりだー。兄ちゃんの車に乗るの。」
「そうだな。寮生活で困ったことあったら電話しろよ。」
「うん。わかった。」
ほどなくして、大きな建物の前に止まった。
『私立青嵐高等学校付属中学校』
「ここで間違いないな。」
「でっけー。」
「ほら、クールさん。行くぞ」
「あー。兄ちゃん待ってよ!」
「荷物持ってんだから待たせんな」
私はお兄ちゃんを追って事務所に向かう。
事務所に着くとお兄ちゃんは、
「じゃ、頑張れよ」と言って帰っていった。
< 3 / 7 >

この作品をシェア

pagetop