男子校の生徒会長


「ママー!待ってよー。」
幼い頃の私だ。
「うるさいわね。ママなんて呼ぶんじゃありません!」
「お、お母さん。」
あー。こんなのあったな。
背景が変わる。
一人で家で待つ私。これは六歳くらいかな?
ガチャっ
「奥様が帰られましたよ。お嬢様。」
あ。あの頃は執事もいたんだっけな。
「お母さん。お帰りなさい。」
「あっち行って。あんたの顔なんか見たくない。」
突然言われた一言に私は泣き出す。
「ピーピー言ってないで消えなさい!」
「うぅ……はい。」
トボトボと歩く私は、執事にきいた。
「お父さんは?」
「旦那様は今日は帰られないようですね。」
「お兄ちゃんは?」
「悠斗様ならお部屋にいらっしゃると思いますよ。」
「お勉強のお邪魔になるよね?」
「どうでしょうか?行きますか?」
「ううん。いい。お部屋に戻る。」
また背景が変わる

「うぅ。なんで……お母さんひどいの?……みんなやめさせられちゃた」……。こんなんじゃ、お友達いないこと言えない……顔見てくれない……お話聞いてくれない……。」
泣いてる私。
「わ……私なんか……いなきゃ良かったのかな……。神様……」
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