Candy〜20年越の初恋〜
「うしっ!」
冬真くんが小さな声で
自分に気合いを入れると
スタート地点へと向かった。
ピストルの音とともに
決勝に残った12人が一斉に走り出す。
クラス中が
「冬真〜頑張れ〜!!」
「抜かせ!抜かせー!!!」
と声援。
私も負けじと声をからして応援した。
1人また1人と抜かしていき
ラスト1周。
冬真くんと他校の男の子が1人
一対一の勝負になっていた。
(あと半周…)
ほぼ同時に走っている。
(あと‥あと…)
皆の声援がより一層大きくなる中
なぜか私だけは声が出なかった。
(どうか神様…冬真くんが優勝できますように)
と両手を合わせて祈るような気持ちで見つめていた。
そして‥…
冬真くんが小さな声で
自分に気合いを入れると
スタート地点へと向かった。
ピストルの音とともに
決勝に残った12人が一斉に走り出す。
クラス中が
「冬真〜頑張れ〜!!」
「抜かせ!抜かせー!!!」
と声援。
私も負けじと声をからして応援した。
1人また1人と抜かしていき
ラスト1周。
冬真くんと他校の男の子が1人
一対一の勝負になっていた。
(あと半周…)
ほぼ同時に走っている。
(あと‥あと…)
皆の声援がより一層大きくなる中
なぜか私だけは声が出なかった。
(どうか神様…冬真くんが優勝できますように)
と両手を合わせて祈るような気持ちで見つめていた。
そして‥…