スカイ×ブルー



「なんだよ、いきなり改まって」


「ずっと言いたかった」


「そっか」

真哉の声のトーンが落ち着く。
そんな昔じゃないのにもう懐かしい。


「さっきの手紙どういう意味? あいつらって・・・」

あの手紙を読んだ時嫌な予感がした。
もしかしたらって確率の低い仮説が頭を過ぎった。

「ああ。 京太たちだ」

「でも・・・・
なんでアイツらがあたしを探してるの!?
裏切ったのはアイツらじゃん!!!!」



「あの事件は多分誰かが裏で糸を引いてる。 俺もアイツらがやる事はよく分からない」




私は俯いた。
なんで?なんでよ・・・


「お前を捜しているって事は豹牙を狙われる事になる。豹牙は強いだろうけど、今のあいつらの勢力は未知数だ。
豹牙はお前の正体知ってるのか?」


重々しく首を振る。

「言っとけよ。 長居出来ないから俺はもう行く。 何かあったら連絡しろよ」


そう言って真哉は去って行った。


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