スカイ×ブルー





状況が変わってきた今、あたしの素性を豹牙の皆に言わなくちゃいけない。

豹牙が危なくなる。
今の龍神についてあたしは全然知らないから。


「おかえり」

葵くんの言葉に安堵の笑がこぼれた。


「蝶愛! 誰だよ、窓から見えたあの紫色の髪のイケメン」

軽く尋問口調の隼人をスルーして、輝にたもされテーブルを挟んだテレビの向かいのソファに座った。


隣には輝。
どういう状況だよ。


様子を伺うような雰囲気、視線を痛いほど感じた。


言わないと皆が危なくなる。
それに誤魔化せない。

輝同様、真哉の正体は皆が知っているだろう。


でも・・・・



・・・あれ?

なんであたしこんなに戸惑っているの?



< 106 / 201 >

この作品をシェア

pagetop