スカイ×ブルー
状況が変わってきた今、あたしの素性を豹牙の皆に言わなくちゃいけない。
豹牙が危なくなる。
今の龍神についてあたしは全然知らないから。
「おかえり」
葵くんの言葉に安堵の笑がこぼれた。
「蝶愛! 誰だよ、窓から見えたあの紫色の髪のイケメン」
軽く尋問口調の隼人をスルーして、輝にたもされテーブルを挟んだテレビの向かいのソファに座った。
隣には輝。
どういう状況だよ。
様子を伺うような雰囲気、視線を痛いほど感じた。
言わないと皆が危なくなる。
それに誤魔化せない。
輝同様、真哉の正体は皆が知っているだろう。
でも・・・・
・・・あれ?
なんであたしこんなに戸惑っているの?