スカイ×ブルー
居場所
―――『蝶愛さんッ!!』
『前はありがとうございました!!!!!!』
『あいつらボッコボッコでしたね!!
蝶愛さんの強さと信念は俺の憧れです!』
『俺、蝶愛さんみてぇーになりたい!』
ニコニコと笑ってあたしの事を慕ってくれた人達が忽然と変わった。
――『フンッ。 女だからって九代目に色目使って上りつめたんだろ?』
『顔はメッチャいいもんなぁー。 体売ったんだろうなー』
『あんな奴、信用出来ねぇー』
『俺らは騙されてたんだ』
『『消えーろ! 消えーろ! 消ーえーろ! 消えーろ!!』』
殴られたり蹴られたり・・・幹部の皆がいない時に、服を着たら見えないとこだけに行われた暴力。
仲間だったから。
数十人を倒すなんて余裕だったけれど
また信用してもらえるかも・・・・って・・・・。
また・・・・笑い合える仲間に戻れるって思って。
自分が我慢すればすぐ終わるって・・・。
勝手に思って、淡い期待にすがっていた。
一人ぼっちだったあたしは居場所が欲しかったから。