スカイ×ブルー





「龍神ってチームにいてそこで真哉と仲良くなったの」


「龍神って、全国トップじゃねーかよ!」

トーマの声が部屋いっぱいに響く。


「誘われて入っただけだから・・・そういうの良く分からない」


周りの反応なんか気にできなかった。


「10代目はどこにいる」


いなくなった事知っているの!?


「龍神10代目に豹牙5代目は倒されたんだ」


「5代目、すげー強かったのに。 それ以上強いってどんだけだよ」


「すげー大男なんだよ」


手を大きく広げ大きさを表す隼人。
ちげーよ、って心の中で突っ込んどいた。


「10代目は女だ」


横から届いた言葉に息を呑む。
なんで知っているの? 輝・・・


「お前まだ言ってんのかよ。 女で強いとか本当に只者じゃねぇぞ」


「サングラスとマスクで顔は見えなかったけど絶対女だ。 俺は見た」


見られた? 輝に? 会った覚えない。


「まだ言ってんのか。 あれだろ? 5代目を倒し去って行く龍神10代目、黒蝶の手を一瞬掴まえたやつ」


「ああ。トーマお前は女嫌いだから確認出来ねぇだろうけど、女のほとんどは薬指より人差し指が長くて、男のほとんどがその反対だ。 あと黒蝶は大きくねぇ」


はぁ?根拠指の長さかよ。
馬鹿馬鹿しく思いながらも自分の手を確認した。

確かに人差し指長い・・・


「って! 皆いいの? 嫌気ささないの? 自分達の前の総長を倒した奴だよ? あたし

嫌ならはっきり言ってよ!」


立ち上がり声を荒らげてしまった。




豹牙の5代目総長を倒したチームにいて、
その本人があたしなんだよ。



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