スカイ×ブルー
―――中二の時・・・・
輝と同じ学校でクラスメイトだったトーマ。
だからと言ってその頃はほとんど関わりは無かった。
暴走族の世界に入るなんて思いもよらなかった。
『トーマ!! 今日カラオケ行こーぜっ』
『おー! 行く行くー! 俺カラオケ大好き!』
『あたし達も行きたい!』
『いいよー。 みんなで行こーぜ!』
『ヤッター! ありがとうトーマ!』
明るくてクラスの人気者のムードメーカーだったトーマ。
身長が小さいのは昔からコンプレックスだったが、それを自虐ネタにして皆を笑わせていた。
誰にでも好かれ、女子の人気も高かった・・・・
―――『付き合って下さい!!』
なんて珍しくない。
『○○○、お前の事好きらしいよー』
と言われる事もあった。
でもまだ中学生で子供だったトーマはそんな事より友達と遊ぶのが大好きだった。