スカイ×ブルー
『ハァ!? なんだよ! それ!』
笑いを堪え、一色の3人で幹部室に入った。
後から入って来た隼人とトーマを廊下に出し、写真でしか一戸を見た事がない隼人と、女嫌いなトーマに2人の事を説明した。
そんな時に階段を上がってきた蓮にも2人の事を話すと、いつもの眠たそうな顔からは想像出来ないような血相を変え思いっきり扉を開けた。
『輝! コイツは!!』
唖然としながら、いつもの4人掛けではなく3人掛けのソファに座っていた輝は、一戸と共に立ちあがりこちらを見ていた。
さすがに俺もヤバイと思った。
毎日シカトされたまに暴言まで吐かれ、周りの子には転入早々男好きと罵られながらも、輝に話しかけ続ける一戸の考えている事が分からない。
何か隠している、それぐらいしか分からない。
けれど・・・
『待てっ蓮! 輝・・・・何があっても俺は知らないよ』
1つだけ確かな事があった。
輝は一戸の事をもう分かっている・・・・。
それを含め、一戸を受け入れようとしている事を・・・・・。
総長は輝だから、倉庫に一戸が入る事も俺達は口を出さない事にした。
二人の関係は結構続いた。
まぁまぁ上手くやってた。
って言うより、一戸がなにしても輝は何も言わなかった。