スカイ×ブルー
横から気配を感じた。
目が合った瞬間、両肩を掴まれ、後ろに押された。
周りから見ると一瞬の出来事だったと思うけど、あたしにとってはスローモーションで起きている出来事だった。
水にぶつかる大きな音と共に水しぶきがかかる。
噴水に落とされたのだ。
「もーー!!! なんなの! 輝!!」
鼻の上に水が入りツンとする・・・・。
ホント鈍くなったな・・・あたしの体。
横にいるのに気づかなかったなんて。
あたしが座っていた所の前に輝が立っている。
見下すように微笑んだ。
「ほら、俺の気配に気づかないなんて。
そんな奴が俺をやれる訳ねぇだろ」
「気を緩めてただけだし!
てめぇーの気配に気づかなかった訳じゃないからな!」