スカイ×ブルー
「お前も座れよ」
誰に言っているのか一応辺りを見渡し確認すれけど、当たり前のようにあたししか居ない。
「いやっ・・・・濡れてるし? いいよ」
「いいから座れ」
思いっきり自分の横を叩き輝は促す。
「うん・・・・」
最初会った時から思ったけど、コイツの威圧感漂うオーラはどこから来るんだろう・・・。
ここまですごい威圧感を持っているのは珍しい。
あたしは輝に指された通り、輝の隣に座った。
髪の雫が垂れてくる。
自分だけタオルで拭くのもどうかと思うし、だからと言って使用済みのタオルを輝に渡すのも気が引ける。
ただただ2人で雫を一滴一滴垂らしていた。
横を見ればすぐ近くに輝がいて・・・・
水で濡れて、乱れた髪に・・・・・
ふいに愛おしさを感じてしまったんだ。