スカイ×ブルー
流れていく時間と沈黙は短いようでとても長かった。
「輝・・・」
「あ?」
機嫌悪いのにしっかり返事をくれる輝に安心する。 嫌われていないって・・・。
「あたしが豹牙にいることでこれから豹牙に迷惑かける」
「知ってる」
「本当に、いいの?」
確かめるように問い続ける。
「お前は絶対俺が守ってやるから」
緩んだ唇に目が行った瞬間、頭に置かれた大きな手の感触。
守ってほしくない。 迷惑かけたくない。 面倒になって捨てられたくない。
なのに言葉に出来なかった。
そんな言葉をくれた事が嬉しくて・・・。
輝達は裏切らない? あたしを信じてくれる? そんな期待が膨らむ。 膨らみ続けている。
「お前の前いたチーム潰すけど文句ないよな? 俺の夢のためだ。 ''全国トップに返り咲く”夢のための」
輝が前より喋るようになった。
少しでも笑みを見せてくれる。
そんなささいな事が結構嬉しかったりする。