スカイ×ブルー
輝と歩くなんて初めてに近くて。 って言うより倉庫の周りを歩くなんてすごく新鮮だった。
「本当にあたし言っていいの? 迷惑じゃない? 皆あたしを知らないよ?」
不安を口にする程荷が重くなる
「親父がお前に会いたがってる。 歴代の集まりは俺の家でやるしいずらくなったら俺の部屋入れてやる」
「親父・・・」
輝の口から家族の事が出るのも新鮮だった。
「って・・・お父さんが何であたしを知っているの?」
お父さんと不仲には見えない。 しかも歴代の集まりを輝の家でやるって言う事はお父さんも元暴走族?
そんな人があたしに会いたい?
なんで? ってかなんであたしを知っているの?
質問に答えてくれない輝にムカついた。 こいつがあたしの事話してるの?
・・・実はもっと気になる事がある。
輝は昨日風邪を引き、家に帰ると思ったら帰らず、倉庫の自分の部屋で寝ていた。
帰りたくない理由があったのだとあたしは推測した。
家庭の事で何かあるんだと思う。
どの家庭にも少しは何かしらの問題をかかえている
だからと言ってむやみに首をツッコミたくないだろう。
それが逆に彼を傷つける事だってあるから・・・・。
あたしはほとんど無言のまま、輝について行った。