スカイ×ブルー




呆然としながらCBXと共に隼人を待つ。 晴れ渡る空を見上げながら季節の変わり目を感じた。


「ごめん!」

倉庫から走って出てきた隼人から、ピンクのヘルメットを受け取る。


「輝に許可貰ったし早く行こうぜ」

黒いヘルメットを被り、隼人はバイクに乗った。

あたしの許可は必要ないんですか??


はてなマークを浮かばせながら、ヘルメットを被り隼人の後ろに乗る。 肩から下にのし掛かるヘルメットの重さ。



腰に手を回すか戸惑うあたしの腕を、前から隼人の手が掴んで腰に回された。


久しぶりに乗るバイク。 免許を持っていないからいつも後ろだったけれど。

総長なのにそれで良いのかってツッコまれたら言う事ないけれど、総長だからいつも車に乗らないと行けなかったせいであまり支障はきたされなかった。


エンジン音が響き渡ると同時に地面から足を離す。


急なターンをして門の方へ走り出すバイク。 この感じ本当に懐かしい!!


「隼人ー!!! 蝶愛に怪我させたらお前の事ぶっ殺すからなー!!」


心踊らすあたしのあたしの耳に、倉庫の2回の窓から怒鳴るトーマの声が響いた。


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