スカイ×ブルー





正面から吹いてくる突風にヘルメットから少しでた髪がなびく。

前髪をまとめ後ろに隠しピンをしてワックスをかけている隼人の前髪がヘルメットでくずれてないか、余計な心配をしていた。

隼人の腰に手を回し少なからず緊張した。 何十回もバイクに乗せてもらった事あるのにな。
色々な人に乗せてもらったけれど人によって肩幅や匂いだって違うし緊張も大きさも違う。


隼人の背中に控えめにおでこを預けた。


緊張するけれど、この感じ・・・すごく落ち着く。 寂しさが少し、和らいだ感じがした。



「スピード上げるぞー?」

大声で風と共に届いてきた隼人の言葉に何度か頷いた。
その瞬間スピードが上がったバイク。 背中を伝い届いたらしい。


エンジン音と振動があたしを心地よい眠りにいざなった。



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