スカイ×ブルー






そんな顔されたら言うこと言えないじゃん。


「それに、葵やトーマ、蓮、隼人皆性格いいし顔も女の好みだろ? そいつらが側にいるし、お願いだから・・・豹牙にいてよ」


いつもと少し違う輝の口調に戸惑った。
近付いてゆっくりあたしの頭に手を置く輝。


でも・・・


「そいつらが側にいるし、ってどういう意味?」

頭の上の重みが消えていく。 何を言っているか分からないような表情をし眉を、輝は上げた。


「かっこいい男に囲まれたら嬉しいんじゃねぇのか?」

当たり前のように聞いてくる輝に不信感を抱く。


「はぁ・・・? 皆顔綺麗だと思うけどだから豹牙に入った訳じゃない!!」



暴走族なんて大嫌いだったあたしがそんな理由でまた暴走族に入るわけないじゃん。


お母さん達の事が知りたかったから。

一人ぼっちから逃げ出したかったから。

信じられる人達だと思ったから。



「男がいっぱいいるから豹牙に入ったと思ってたの? そんな不純に理由で嫌いな暴走族に入るわけないじゃん!」



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