スカイ×ブルー
豹牙
私はゆうさんに呼ばれている事を思い出し、
涙を拭き何度も深呼吸をして理事長室に向かった。
「失礼しますよー?」
「どーぞ。おせーよ蝶愛!!」
ゆうさんの声がし、私は中に入った。
「失礼しまーす」
中には向かいのソファに見覚えのある男の子が座っていた。
金髪の・・・・
「金髪・・・」
さっき無視しちゃった奴だ。
ってかなんでここにいんの!?早くない?
時計に目をやると、教室にいた時から一時間は過ぎていた
どんだけ泣いてたんだあたし。
「ハッハ。まだ葵って呼んでほしいな」
つい身震いした。
暴走族・・・・・・
意識しただけで顔が強ばる。
私は冷静を保ち、向かいのソファに座った。
「なんで葵くんがいるの?」
「ゆうさんに呼ばれたんだ」
綺麗な顔によく似合う笑顔ですこと。
「ってかゆうさん、用件は何?」
「お前どこ行ってたんだ?
教室行ったのいなくてよ、捜したんだぞ」