スカイ×ブルー
「ごめん。 ちょっと散策してた」
チラっと葵くんに目をやるが一切表情が変わる事なく、こちらを見ていた。
見透かされているようで、つい目を逸した。
「そっか。 ってかお前らいつ仲良くなったんだ?」
「その散策中に会ったんだよね?」
何を考えているか全然読めない問いにただ頷くだけだった
「へー。 あっ蝶愛帰っていいぞ」
ずーっと待たされた末言われた言葉。
ハァ?
「えっ?」
「悪い悪い。 先葵に用があるからさ。
気ぃつけて変えろよ?」
なんじゃそりゃあ。
じゃあ最初から呼ぶなよ。
喉から今に飛び出しそうな暴言を必死で引っ込め、
「それでは」
葵くんに対抗して、笑顔で去った。