スカイ×ブルー



授業内容が前の学校の方が進んでいたのと、こちらの学校が結構簡単だったおかげで寝れるし。



同じ授業を聞くのはだるい。サボるか。
あたしは階段を上り扉の向こう側の部屋に入った。




扉には《理事長室》という文字。



「お邪魔しまーす」


あたしは入った途端、ソファに座った。
毎日来てるなあたし。



窓の方を向いていたゆうさんも椅子を回しこちらに向いた。


「今日は授業出ないのかー?」


「メンドー」


「お前は豹似のマイペースだな」



豹(ヒョウ)とは、私のパパの名前。
ちなみにママは愛那(アイナ)。


つーか、それをマイペースと言うのだろうか。
先生として怒るところなんじゃないのか。
という疑問は置いといた。


「ゆうさんは私より、
パパやママといる時間が長いよね」



「親友・・・だったからな。
でもお前は二人の娘だ。
死んでも一生、関係はなくならないだろ?
正真正銘、血が繋がってるんだからな」



「・・・うん」




でも恐いんだよ・・・・


私の中でパパ達の存在が薄れていくのが・・・。



パパ達の存在が周りの人の中から消えていくのが・・・・。



怖いんだよ・・・。



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