スカイ×ブルー


あたしの反応を待つかのように静まり返った雰囲気に、どうすればいいか戸惑った。





「あたし、入んないしっ」


一応。本当に一応はっきりさせようと口に出してみた。
実のところこの空気を打破する為でもある。

「・・・・・」

神道の目力の強さについつい圧倒され・・・。



「あたし入んないよ」

「・・・・」


座って二人で戯れ合う、メッシュ(トーマ)とオレンジ(隼人)にイラつきを覚える。

壁に寄りかかって神道を見てクスクス笑っている葵くんにも。

その隣で寄りかかって欠伸をして興味なさそうな黒髪(蓮)にも。

あたしと向かい合う形で仁王立ちしながらも何にも反応を示さない神道にも。


・・・人の話聞けよ。



「もう帰るのか?」

はい??


「じゃー明日な!」いつ持って来たのか分からない、あたしのスクバをあたしめがけて投げてきた隼人。

それをほいほい釣られるかのようにキャッチするあたし。

えっ?ちょっと!えっ??


「気ぃつけて帰れよー」

ゆうさんの言葉に見送られ、オレンジに背中を押され、外に出されたあたし。



「次会った時は電番教えてな??」


オレンジの軽い失言と共に目の前の立派な扉は閉ざされた



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