スカイ×ブルー


一回、と思って気を緩めてしまうと、繰り返し緩んで溺れていく。
薬物のように・・・。


あたしの周りに煙草を吸う人は、ゆうさんを入れて少なくなかった。
好奇心で始めた煙草の量が次第に増えていくのを目の前で見ていた。

周りの声なんて全くと言っていい程聞こえなくなる。
そんな光景を目の当たりにしていたあたしは、こうなりたくないって、ひっそり誓っていた。



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なんの連絡も入っていない携帯を見つめ、躊躇いながらも電源を落とした。

一人暮らしにしては広すぎる空間にぽつりとあるソファに寝転がり、目をつぶった。





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