スカイ×ブルー
「なんで3人はトーマみたいに逃げないの?」
机に顔をつけ、伸びてた隼人が顔を上げた。
「あのなぁトーマはちっちぇーから逃げれるんだよ! 俺らだってもっと小さかったら逃げてるわ!」
あっ成程。
あたしより、トーマ小さいもんね。
「チビチビ言いやがって。 隼人おめぇ後でシバいてやる」
再び机に顔をつけた隼人に睨みを利かせながら、トーマは拳を鳴らした。
ゆうさんや他の先生の授業も分かりやすくて丁寧で、生徒への面倒見の良さを感じた。
しかし、どれも前の学校で習ったのばかりでつまらない。
だからあたしは三時間目が終わると教室を出てサボりに向かった。
輝はずーっと寝てて、元気が回復した隼人は、慣れた手つきでメールを打っていて(女の子に)、トーマは紙飛行機を作って飛ばしていた。
一方葵くんは真面目に授業を受けていた。
三時間目の途中でマイペースな蓮が来て、席に着くなり熟睡していた。
なんなんだ・・・こいつら。
なんて思いならまだ行った事のない図書室でサボる事にした。