スカイ×ブルー
「うっさいな。 ってかカウンターに足を置いてんじゃねぇよ。 きたねぇんだよ」
手を掴まれたままの状態で、
久しぶりに味わう込み上げた感じたを押し込めながら、
赤髪に物申す。
ニコニコ顔の金髪ニット帽くんがクスッと笑ったのが聞こえ、シバこうかと思った。
トーマの気持ちがよく分かりました。
「チッ」
舌打ちした赤髪に青っぽい黒髪眼鏡が肘で突っついた。
「工藤 蝶愛・・・」
目の前から降り注がれた声にハッとした。
聞き覚えのある焦げ茶髪の男の子の声・・・・
知っている顔・・・
忘れたい思い出の中にある一部の淡い、温和な記憶が蘇る。
ほんの数ヶ月前の・・・・